(前編)しりあがり寿さんのワークショップに行ってきました。



女装の私が、しりあがり寿さんのワークショップに行ってきました。





「目に見えないもの、そこにはないものを、真面目に、しっかり、克明に、正確にとことん描いてみる、そんなデッサン教室があってもいいんじゃねぇかなー?」(しりあがり寿)





原宿駅を降りて代々木体育館方面へ。桑沢デザイン研究所の近くにディクショナリー倶楽部という都会の隠れ家がありました。桑原茂一さんが代表をつとめるプロデュースカンパニー「クラブキング」が運営しているこの施設では、聞こえてくる音といえば、鳥の鳴き声、木々の葉のこすれる音、フリスビーがコンクリートにぶつかる音、わかいおじちゃんの叫び声、静かで、山手線の電車の音がかすかに聞こえる程。ピクニックに来たかのような錯覚を覚える場所で、ワークショップは開催されました。





ワークショップは淡々とした講義10分と、その後のデッサンワーク約2時間で構成されていました。漫画における絵柄が、小説における文字に限りなく近くなってきている事、つまり記号化。「だから漫画を描きたくなくなっちゃって」くる気持ちも、なんとなくですがわかります。記号の枠を取り払いそこに無いものをとことん妄想してとことん正確に描いてみる。そして、自分の持っている記号の序列をシャッフルしてカクテルして搾り出して、新しい「おっ、こんなのもあったんじゃん」を感じるワークショップ。(と、私は受け取りましたが、いかがでしょうかしりあがり寿さん)





当日、私は空気を読んで、真っ黒いフェティッシュな格好ではなく、everlasting sproutのニットワンピースを着て出席。ピクニックってんで、森ガールっぽいというかね。周りにいる人は、見た感じ絵を描いてそうな人や、おしゃれガールや、不思議ガールや、芸術家風の男性や、様々な人種が一同に介した印象です。周りを気にしていたのは私くらいでしょうか。絵を描く段階では、全員がテーブルに集中し、妄想をたくましく働かせます。私も、せっかくワークショップに来ているのですから、その場にいる自分に意識を置かず、妄想と絵に集中しました。





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